2010年以降、日本女子カーリングの歴史を塗り替え続けているのが、北海道北見市常呂町を拠点とするロコ・ソラーレです。バンクーバー五輪を終えた本橋麻里が、「故郷の北海道から世界を目指すクラブチームを作りたい」とゼロから立ち上げたこのチームは、日本スポーツ界における地域密着型モデルの最高傑作と言えます。
チーム創設時、資金難や練習環境の確保に奔走した本橋のもとに集まったのが、吉田夕梨花、鈴木夕湖、そして後に加わる吉田知那美(元北海道銀行)でした。さらに2015年、中部電力のエースだった藤澤五月が電撃移籍。ここに、世界最強の布陣が完成しました。
【ロコ・ソラーレの主要戦績とチームの特徴】
・平昌五輪(2018年):「そだねー」やハーフタイムの「もぐもぐタイム」が流行語大賞に。準決勝で韓国との激闘に敗れるも、3位決定戦で英国を破り男女通じて日本史上初の銅メダルを獲得。
・北京五輪(2022年):予選最終戦で敗れ自力突破が消滅する絶望的状況から、他国の試合結果により奇跡の4位通過。準決勝で世界女王スイスを破り、日本カーリング史上最高の銀メダルに輝く。
・グランドスラム制覇:世界最高峰のツアースラム大会「カナディアン・オープン」でアジア勢初優勝を達成。
ロコ・ソラーレ最大の強みは、極限状態でも笑顔を絶やさず、味方のミスを即座にカバーし合う「ポジティブなコミュニケーション力」と、藤澤五月の勝負どころで炸裂する神業ショットにあります。彼女たちの躍進は、日本のカーリングを「五輪の時だけ見る競技」から「年間を通じて世界トップを追う本格スポーツ」へと昇華させました。