旅行者の価値観は「上げ膳据え膳のフルサービス」から「自分のリズムで過ごすプライベートな体験」へとシフトしています。その最前線として注目されているのが埼玉県・秩父地方です。奥秩父や長瀞、小鹿野などに点在する温泉地に、本格的なキッチンや調理設備を備えた宿泊拠点が次々と誕生しています。
特に支持を集めているのが、気軽に連泊やワーケーションができる秩父の温泉自炊宿や素泊まりプランです。従来の湯治文化が持つ素朴な癒やしに、モダンなデザインや高機能家電が掛け合わされたことで、若いカップルからファミリー、一人旅のクリエイター層まで客層が一気に広がりました。宿の台所でローカルフードを手作りし、好きな時間に名湯へ浸かる──この程よい自由度が、秩父の湯と台所が選ばれる最大の要因となっています。