万が一、警察に通報されてパトカーが駆けつけたり、警察官から呼び止められたりした場合は、初動の対応がその後の展開を大きく左右します。ここで最も避けるべきは、怒りに任せて声を荒らげたり、その場から走って逃走したりすることです。
警察官職務執行法第2条に基づき行われる職務質問は、原則として「任意」の捜査活動です。しかし、拒否して立ち去ろうとする行為は、警察官に対して「逃げる理由がある=犯罪の嫌疑が高い」という心証を与え、現場での引き止めが実力行使(有形力の行使)に移行する口実を与えてしまいます。
職務質問への適切な対処法は以下のステップを徹底することです。
1. 冷静に身分証明書を提示する
運転免許証やマイナンバーカード、社員証などを速やかに提示し、身元を明らかにします。身元が確実な人物に対して警察が無制限に身柄を拘束することはできません。
2. 目的と行動の理由を簡潔に説明する
「駅までの道をマップで探していた」「運動のためにウォーキング中だった」と客観的な事実のみを伝えます。
3. 防犯カメラの確認を自分から提案する
「盗撮したのではないか」「覗き見していたのではないか」と具体的に疑われている場合は、「付近の防犯カメラ映像を確認してください。潔白を証明できます」と毅然と申し出ることが冤罪トラブルの早期解消に有効です。
4. 手荷物検査への意思表示
バッグの中身を見せるよう求められた場合、任意であるため拒否権はあります。ただし、やましい物が一切ない場合は任意で提示した方が早く終了する現実もあります。プライバシー上見せたくない場合は「任意ですのでお断りします」と穏やかに告げ、弁護士への連絡を求める権利を行使してください。