日本における健康食品・健康茶の消費行動には、「オーガニック・天然由来=副作用が一切なく、たくさん摂取するほど健康になれる」という認知的バイアスが根強く存在します。健康情報がSNSやインフルエンサー経由で拡散される過程で、メリットばかりが強調され、禁忌事項や摂取上限などのリスク情報が削ぎ落とされる傾向にあります。
しかし、薬草やハーブティーは古来より「緩やかな薬理作用を持つ植物」として用いられてきた歴史があります。ルイボスティーに含まれるアスパラチンやルテオリンといったフラボノイドは、優れた抗酸化活性を持つ一方で、過剰になれば体内の酵素活性やホルモン動態に干渉します。
「身体に良いものを摂っている」という心理的安心感がブレーキを失わせ、知らず知らずのうちに過剰摂取を招いてしまう点こそが、現代の健康茶ブームにおける最大の盲点です。