小城を語る上で外せないのが、名物の「小城羊羹」だ。外側がシャリシャリとした独特の食感を持つこの伝統和菓子が今、意外な相棒を見つけている。それが、自家焙煎のスペシャルティコーヒーだ。
「和菓子には緑茶」という固定観念を覆したのは、市内の路地裏に佇む一軒の店だった。浅煎りのエチオピアが持つフルーティーな酸味が、羊羹の上品な甘みを引き立てる。このペアリングの妙に気づいたバリスタたちが、独自のメニューを競うように開発している。訪れる人々は、伝統の技と現代の感性が交差する瞬間を、舌で直接味わうことができる。