この場所の面白さは、客層の多様性にもある。東京からやってきたビジネスパーソン、ヨーロッパからのバックパッカー、そして仕事を終えてふらりと立ち寄った地元の常連客。彼らが同じテーブルを囲み、同じ歌に耳を傾けている。
ライブの終盤、定番のアップテンポなカチャーシー(沖縄の踊り)が始まると、その境界線は完全に消失する。恥ずかしそうに手を動かしていた旅行者も、地元の人の手ほどきを受けながら、いつの間にか笑顔で踊り出している。この混沌とした、しかし温かい一体感こそが、沖縄が古くから培ってきた「チャンプルー(混ぜこぜ)文化」の真髄なのだろう。