音楽配信プラットフォームでも興味深い現象が起きている。昭和の名曲や、それをサンプリングしたローファイ・ヒップホップがバイラルチャートの上位に食い込んでいるのだ。特に、哀愁を帯びたメロディラインと、剥き出しの孤独を歌った歌詞が、今の若者にとって新鮮に響いている。
音楽評論家の分析によれば、記号化された現代のポップスにはない「割り切れなさ」や「割り切れない寂しさ」が、かえってリアルに感じられるという。言葉にできないモヤモヤを代弁してくれる歌として、古いレコードに針を落とすような感覚で再生されている。