ネット上の古いブログ記事や知恵袋の過去ログを鵜呑みにして現地を訪れ、ゲート前で立ち往生する初心者が後を絶たない。いま一度認識をアップデートしておくべきなのが、厳格化された入場ルールと決済環境である。
最大の落とし穴が東京ドーム持ち込み制限の規定だ。「ビンや缶を持ち込んでも、入り口で紙コップに移し替えれば大丈夫」という過去の常識は、衛生管理およびオペレーション効率化の観点から完全廃止されている。現在、ビン・缶類および特定サイズを超える長傘やクーラーボックスは、ゲートの手荷物検査において発見された時点でその場廃棄を余儀なくされる。移し替えサービスは一切提供されていない。ペットボトルについても、規定により持ち込み可能本数や容量制限(原則として1人あたり1本・キャップ付きの常温〜冷蔵のもの、凍結ボトルは不可など興行規定による)が設けられており、アルコール飲料の缶ビールや持ち込みチューハイはゲート前で飲み干すかゴミ箱に捨てるしかない。
また、東京ドーム場内および東京ドームシティの大部分は完全キャッシュレス化(現金使用不可)されている点も極めて重大な事実だ。チケットもぎり後の飲食売店、グッズショップ、さらには客席通路を歩き回るビール・ソフトドリンクの売り子に至るまで、現金での支払いは1円たりとも受け付けない。対応している決済手段は以下の通りである:
- 交通系ICカード(Suica, PASMO, ICOCAなど)
- 主要クレジットカード(Visa, Mastercard, JCB, American Express等のタッチ決済対応含む)
- 主要QRコード決済(PayPay, 楽天ペイ, d払い, au PAYなど)
- 電子マネー(iD, QUICPay, 楽天Edy, nanaco, WAONなど)
ここで頻発するトラブルが「スマートフォン1台に頼り切った結果のバッテリー切れ」と「通信キャリアの電波輻輳によるQRコード表示不可」だ。5万人が同一エリア内で同時に通信を行うため、開場中や終演直後は特定キャリアの通信速度が著しく低下し、コード決済アプリのバーコードが立ち上がらない事態が多発する。また、Suica等の交通系ICカードも場内チャージ機が限られているため、現地入りする前に駅の券売機やコンビニで十分な残高(推奨5,000円以上)を物理カードやモバイルSuicaにチャージしておくことが、喉の渇きや空腹時に致命的なタイムロスを防ぐ防壁となる。