ライブ本編が終わり、感動の余韻に浸る間もなく突きつけられるのが、国内最凶クラスとも称される国立競技場規制退場の洗礼です。8万人近い人間が同時に最寄り駅へ殺到した場合、将棋倒しや線路転落などの重大インシデントに直結するため、退場案内はブロックごとに極めて厳格にコントロールされます。
アリーナ中央部やスタンド3層の奥まったエリアの場合、終演アナウンスが流れてから自分の列が呼ばれるまでに40分から最大1時間半を要することが日常茶飯事です。ゲートの外に出た後も、周辺歩道は牛歩状態となり、駅の改札にたどり着くまでにさらに時間を消費します。
国立競技場アクセス混雑状況を打破するためには、利用する駅の選定が決定打となります。最寄りとなる千駄ヶ谷駅(JR総武線)や国立競技場駅(都営大江戸線)は、改札制限によって長蛇の列が形成され、ホームに入るまで数十分待ちとなります。そのため、ベテランの遠征民は以下のルートへ分散避難する戦略を取ります。
- 外苑前駅(東京メトロ銀座線):青山方面へ徒歩約15分。渋谷・新橋方面へ抜けるルートとして有効。
- 北参道駅(東京メトロ副都心線):原宿・新宿方面を避け、池袋や東横線方面へ直通できる抜け道。
- 信濃町駅(JR総武線):千駄ヶ谷駅とは逆方向へ歩く。千駄ヶ谷ほどの極端なボトルネックを回避しやすい。
- 青山一丁目駅(大江戸線・銀座線・半蔵門線):徒歩20分ほど歩く体力を要するが、複数路線が交差しているため最も確実に混雑圏内から脱出可能。
遠方からの遠征で新幹線や夜行バスの時間が迫っている場合、「規制退場を無視して強引に出ようとする行為」は係員に制止される原因となります。遠征スケジュールを組む際は、終演予定時刻から最低でも2時間〜2時間半以上の移動バッファを確保しておくことがプロの鉄則です。