鳩の交尾時間は数秒?求愛ダンスの真相とベランダ被害を防ぐ撃退法

鳩の交尾時間は数秒?求愛ダンスの真相とベランダ被害を防ぐ撃退法

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都市部に生息するドバト(カワラバト)の生態において、最も警戒すべきはその並外れた繁殖力です。一般的に野鳥の繁殖期といえば春から初夏をイメージしがちですが、鳩の繁殖期はほぼ一年中に及びます。日照時間が長く気温が上がる3月〜7月頃がピークであることは確かですが、都市環境では冬でも暖房排気や風雨を遮る建築構造があるため、12月や1月であっても平然と産卵・抱卵が行われています。

この年中無休ともいえる繁殖サイクルを可能にしている決定的な要因が、「ピジョンミルク(素嚢乳)」と呼ばれる特殊な分泌物です。多くの野鳥は、雛を育てるために青虫などの昆虫を大量に捕獲しなければならず、昆虫が発生しない季節には子育てができません。ところが鳩は、親鳥の素嚢(エサを一時的に貯めておく器官)の内壁から、タンパク質や脂質、免疫成分を豊富に含んだミルク状の液体を分泌できます。さらに驚くべきは、メスだけでなくオスもピジョンミルクを分泌できる点です。親鳥自身が穀物やパンくずなどを摂取できれば、季節に関係なく雛へ高栄養の食事を与え続けられるため、厳冬期でも雛を無事に育て上げることができます。

鳩は一度の産卵で基本的に2個の卵を産みます。抱卵期間は約16〜18日、孵化から巣立ちまでは約30日〜35日というハイスピードで進みます。しかも、雛が巣立つ直前や巣立った直後には、親鳥はすでに次の交尾を済ませて新たな卵を産む準備を整えています。1組のつがいが1年間に生み出す雛の数は10羽以上に達することも珍しくありません。

また、鳩のつがいは基本的に一夫一婦制を貫き、強いパートナーシップで結ばれる特徴を持ちます。どちらかが死なない限りペアは解消されず、同じ縄張りと営巣ポイントを共有し続けるため、一度繁殖の拠点として認められた場所は、何世代にもわたって集中的に狙われ続けるという構造的なリスクを孕んでいます。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。