メイベル・レイベールは、グランバハマルに暮らす「氷の一族」の末裔として育てられた少女です。雪のように白い肌と涼やかな青髪、一族相伝の秘宝「凍神剣(とうしんけん)」を携えた佇まいは、王道ファンタジーの正統派クールヒロインそのものに見えます。
しかし、彼女が幼少期から歩んできた道程は過酷を極めていました。村の守り神として、いつ目覚めるとも知れない強大な魔獣「火竜」を討ち倒すことだけを行動原理として義務づけられ、自由な少女時代や個人の幸福はすべて剥奪されていたのです。公の場で見せる冷徹な表情や感情を押し殺した振る舞いは、過度な抑圧の中で自我を守るための防衛本能にほかなりませんでした。
そんなメイベルに血を通わせたのが、実力派声優の悠木碧です。公式インタビューや関連番組の場で語られた「氷のような冷徹さから一瞬でダメ人間に崩壊する振れ幅を楽しんで演じた」という言葉通り、凛とした使命感とだらしのない甘え声のギャップを完璧に演じ分けました。テレビアニメでは第4話「つらい中 お前がいて 支えてくれて」で鮮烈な初登場を飾り、視聴者から「想像を超えた壊れっぷり」「あまりにも愛おしい」と圧倒的な支持を集めました。