大人用サッカーコートのサイズは一律じゃない?国際規格の真相と最新規定

大人用サッカーコートのサイズは一律じゃない?国際規格の真相と最新規定

大人用サッカーコートのサイズは一律じゃない?国際規格の真相と最新規定の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

日本国内でサッカーをプレーする育成年代において、最も劇的な環境変化が生じるのが「小学校(U-12)」から「中学校(U-15)」への進学タイミングです。JFAが小学生年代に導入している8人制サッカーのコートサイズは推奨68m×50m(面積:3,400㎡)と規定されています。

これに対し、大人と同じ11人制コート(105m×68m:7,140㎡)へ移行すると、8人制と11人制コート面積差は2倍以上(約2.1倍)に跳ね上がります。ピッチに立つ選手数は8人から11人へと1.37倍にしか増えないにもかかわらず、カバーすべき総面積は210%に拡大する計算です。単純計算で、選手1人あたりが分担するカバーエリアは「約425㎡」から「約649㎡」へと約1.5倍に激増します。

運動生理学やスポーツ医学の現場関係者が警鐘を鳴らすのが、この急激なピッチ拡大に伴う運動負荷の激変です。ジュニア用ゴール(幅5m×高さ2.15m)から大人用ゴール(幅7.32m×高さ2.44m)へと一気に横幅が2.3m以上広がるため、ゴールキーパーの守備範囲は圧倒的に拡大します。また、フィールドプレーヤーも骨格や心肺機能が大人に達していない成長期の段階で、大人と同等距離のスプリントを強いられることになります。こうした構造差への無理解が、中学1年時のオスグッド・シュラッター病や疲労骨折といったスポーツ障害の一因になっている点は見逃せません。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。