2023年春、大野雄大投手を襲った左肘の遊離体(関節ネズミ)除去および骨棘切除手術は、竜党のみならず球界全体に大きな衝撃を与えました。30代半ばを迎えたベテラン投手に突きつけられた長期のリハビリ期間。しかし、大野投手は焦ることなく自らの肉体と向き合い、地道なインナーマッスルの強化と投球フォームの微調整を重ねました。
実戦復帰を果たして以降、かつてのような剛速球一本槍ではなく、打者の手元で鋭く変化するツーシームや球威あるストレート、そしてカウントを整える制球力を融合させた円熟味あふれる投球術を確立。球団首脳陣も登板間隔を綿密にマネジメントしながら、カード頭を任せられる大黒柱として絶大な信頼を寄せています。
バンテリンドームナゴヤのマウンドに立ち、気迫を前面に出して吠える姿は健在。首脳陣の期待に応える試合展開を作り出す勝負勘の鋭さは、厳しいリハビリ期間を経てさらに磨きがかかっています。