「威圧的で凶暴そう」というイメージが強いボス猫ですが、実は人間に対して驚くほど甘えん坊になる個体が多いことをご存じでしょうか。この極端なギャップには、猫の知性とホルモンバランスが深く関係しています。
ボスにまで登り詰めた個体は、非常に観察眼が鋭く頭が良いという特徴を持っています。「この人間は自分に危害を加えない」「ご飯をくれる安全な存在だ」と一度確信すると、野生の警戒心を一気に解き、子猫のように喉をゴロゴロ鳴らして甘えてくるケースが多々あります。
さらに決定的な転換点となるのが「保護後の去勢手術」です。手術によって男性ホルモンの分泌が止まると、数ヶ月から半年ほどの時間をかけて心身に劇的な変化が現れます。
まず精神面では、縄張りを守るプレッシャーや闘争本能から完全に解放され、性格が穏やかで人懐っこいものへと変化します。そして肉体面では、あれほど頑丈に張っていた頬袋の脂肪・結合組織が徐々に萎縮し、一般的な猫らしいスッキリとしたフェイスラインへと戻っていきます。歴戦の勇士が、ふかふかのクッションでヘソ天(仰向け)をして眠る家猫へと生まれ変わる姿は、多くの愛猫家を虜にしています。