舵を取る山本悟社長の視線はブレない。掲げられた中期経営計画は、単なるスローガンではなく、徹底的な現場の収益改善プロセスに裏打ちされている。不採算拠点の見直しや生産プロセスの最適化など、痛みを伴う改革を躊躇なく断行してきた手腕は市場からも高く評価されている。
その成長シナリオの主軸を担うのが、EVタイヤ開発プロジェクトだ。重いバッテリーを積み、発進時から最大トルクを発生させる電気自動車は、タイヤに対して極めて過酷な摩耗耐性と静粛性を要求する。同社はこの高いハードルを独自技術でクリアし、次世代のスタンダードを握るべく開発スピードを加速させている。この先行投資が、今後の収益の柱へと育つ公算は極めて高い。