「なぜ熱海の花火大会は一年中開催されているのか」という疑問を持つ旅行者は少なくありません。そのルーツは昭和20年代に遡ります。1949年のキティ台風による高潮被害や、1950年の熱海駅前大火からの復興を願い、街を元気づける目的で1952年(昭和27年)に始まったのが熱海花火大会の歴史と見どころの原点です。
熱海湾の地形はすり鉢状になっており、山々に囲まれているため、花火の炸裂音が反響してまるで巨大な映画館のサラウンドシステムの中にいるような音圧を体感できます。この音響効果こそが、季節を問わずファンを惹きつける最大の要因です。
プログラムのクライマックスを飾るのが名物「大空中ナイアガラ」です。仕掛け花火ではなく、熱海湾全体から銀色の光のシャワーが一斉に夜空へと打ち上がり、海面を昼間のように照らし出します。視界を覆い尽くす白銀の光と体に響く重低音は、熱海でしか味わえない感動を生み出します。