「興味本位とは単なる好奇心か、それとも破滅を招くリスクか?」――この問いに対する答えは、明白に後者だ。進化心理学において、他人のゴシップやトラブルへの関心は、集団内で自分が優位に立ち、危機を回避するための生存本能だった。だが情報が過密化した社会では、その本能が致命的なバグとして機能する。
他人の不幸や秘密を無邪気に詮索する人間は、周囲から「口が軽い」「他人の痛みに鈍感な危険人物」と見なされる。本人は純粋な好奇心から質問したつもりでも、聞かれた側は査定され、消費されたと感じるからだ。不用意な一言が同僚や友人の警戒心を刺激し、気付いた時には決定的な孤立を招いている。好奇心の皮を被った詮索は、社会的信用を一撃で吹き飛ばす時限爆弾なのだ。