牛久大仏の高さは全高120メートルに達します。内訳は像高が100メートル、蓮華座と基壇(台座)が20メートルです。完成当時、「青銅製立像として世界最大」の称号を獲得し、ギネス世界記録に公認されました。立像全体としても、2018年にインドで完成した「統一の像(全高240m)」などに次ぎ、現在も世界トップクラスのスケールを誇ります。
この「120メートル」という数値は、単なる記録破りのために設定されたものではありません。阿弥陀如来が放つ慈悲と智慧の光が、あらゆる世界をあまねく照らすとされる「十二の光明(無量光・無辺光など12の光)」に由来しており、10の倍数である120という数字に教義上の深い祈りが込められています。右手は人々の恐れを取り除く「施無畏印(せむいいん)」、左手は願いを聞き届ける「与願印(よがんいん)」を結び、その指先だけでも数メートルの大きさを誇ります。
建造にあたっては、日本の最先端超高層建築技術が結集されました。巨大な中央鉄骨トラスを芯柱とし、表面には約6,000枚以上もの青銅プレートブロック(厚さ約6ミリ)をパズルのように組み合わせる「カーテンウォール工法」が採用されています。大地震や巨大台風の猛威に耐えうる柔軟性と強度を兼ね備えた設計となっており、単なる宗教モニュメントを超えた近代エンジニアリングの金字塔とも評されています。