どんなに交渉術を磨いても、購入する「時期」を誤れば数万円単位の損を生みます。年間を通じて価格が底値を記録するタイミングには、明確な流通サイクルが存在します。
第1の狙い目は、家電量販店決算セールの時期です。量販店業界における最大の山場は、本決算を迎える3月と中間決算を迎える9月に訪れます。店舗側は前年比売上や四半期目標を達成するため、利益率を度外視してでも成約数を積み上げようとします。特に決算月の中旬から最終週末にかけては、フロア長や店長クラスに特別な値引き決済権限が下りるため、通常期には不可能な価格提示が引き出せる絶好の好機です。
第2の狙い目は、製品ジャンルごとに固定化されている型落ち家電の買い時です。家電製品は毎年定期的に新モデルへ切り替わりますが、旧型となった在庫はメーカーへの返品がきかないため、量販店は新モデル発売の1〜2ヶ月前から在庫処分を急ぎます。
さらに見逃せないのが、新モデル入替直前にフロアの隅へ並ぶ展示品アウトレット家電の評判です。実機の稼働時間が長い有機ELテレビなどは焼き付きリスクの懸念がありますが、通電されていない冷蔵庫や洗濯機、オーブンレンジの展示処分品は、拭き上げ清掃さえ気にしなければ「新品未開封品の半額近い破格」で手に入る宝の山となります。メーカー保証や店舗の長期保証が新品同様に適用されるケースが大半である点も、大きな安心材料です。