舘ひろしの原点を語る上で外せないのが、1970年代前半の原宿で結成された伝説のモーターサイクルクラブ・ロックバンド「クールス(COOLS)」です。キャロルの親衛隊としても名を馳せ、全員が黒のレザージャケットに身を包み大型バイクを駆るスタイルは、当時の若者文化に強烈なインパクトを与えました。
若い頃から卓越したバイク操縦技術を持っていた舘ひろしは、単なる乗り手にとどまらず、ハーレーダビッドソンやスズキ・カタナなどを劇中で自在に操り、アクション俳優としての地位を確立していきます。特に『西部警察』の鳩村英次(ハト)役で見せた、ヘルメットを被らずショットガンを構えながらバイクを疾走させるスタントシーンは、CGのない時代だからこそ生まれた伝説的映像として語り継がれています。