同じ地域にある店舗であっても、ポケモンカードが頻繁に並ぶ店舗と、常に棚が空虚な店舗に分かれています。この購入体験の格差を生み出している最大の要因は、各小売チェーンが採用している「トラブル防止オペレーションの厳格さ」と「店舗ごとの配分数(アロケーション)の差異」です。
大手量販店やホビーショップの一部では、転売目的の買い占めやレジ前の混雑によるトラブルを避けるため、事前の告知を一切行わない「ポケカ再販ゲリラ入荷の真相」として知られるサプライズ販売を意図的に実施しています。事前告知を行えば開店前に長蛇の列ができ、近隣住民や一般客への迷惑行為に発展しかねません。そのため、現場責任者の判断で「混雑の少ない平日昼過ぎ」や「荒天の日」を狙って突発的に店頭へパックを並べるケースが日常化しています。
一方で、ゲリラ販売すら行わず「完全事前抽選制」へシフトした店舗も少なくありません。大型ショッピングモール内の店舗や都市部の旗艦店では、混乱防止を最優先課題として掲げており、一般の来店者がフラッと立ち寄っても「店頭販売分は一切ございません」という対応になります。買える店と買えない店が存在するのは、在庫の有無以前に「各店舗のセキュリティ方針と販売プロセスの違い」が根本的な理由なのです。