「0.00%のノンアルしか飲んでいないのに、会社の点呼や街頭検問でチェッカーが反応した」という体験談には、明確な科学的理由が存在します。警察や運送事業者が使用する燃料電池式・半導体式の測定機器において、アルコールチェッカーの誤検知を引き起こす理由はアルコールそのものだけではありません。
代表的な要因が、飲用直後の口内に残る香料や保存料、発酵由来の極微細な揮発成分です。また、炭酸飲料自体によるアルコールチェッカーの反応も報告されています。炭酸ガスや消化器官から逆流した呼気ガスがセンサーに吹き付けられることで、精密機器が誤ってアルコールと判定してしまうケースです。
さらには、ミント系のタブレット、マウスウォッシュ、栄養ドリンク、あるいはパンなどに含まれる微量な天然アルコール成分でもセンサーが鳴ることがあります。現場の警察官も機器のこうした特性を熟知しているため、ノンアルコールビールの呼気検査反応が出たとしても、水でしっかり口をすすいで5〜10分ほど安静にしてから再計測を行えば数値はゼロに戻ります。