木虫籠(きむすこ)と呼ばれる美しい出格子が続くひがし茶屋街や、浅野川沿いにしっとりとした情緒を残す主計町茶屋街。このエリアでは、築100年を超える町家や茶屋建築の梁・柱を巧みに活かした古民家リノベーションのカフェが圧倒的な存在感を放ちます。
暖簾をくぐると広がるのは、中庭(坪庭)の苔の緑や、職人の手仕事が光る金箔・漆の装飾が調和した静謐な世界です。たとえば、老舗茶商がプロデュースするサロンでは、注文ごとに丁寧に点てられる抹茶や、香ばしさが際立つ加賀棒茶の飲み比べセットが人気を博しています。また、格子窓越しに茶屋街を行き交う人々を眺めながら過ごす時間は、慌ただしい日常を忘れさせてくれる格別のひとときです。
格式高いお茶屋の風情を残しつつ、現代的なテーブル席やミニマルなインテリアを取り入れた空間設計は、幅広い世代の旅行者から高評価を獲得しています。歴史の重みとモダンな居心地の良さが見事に調和した空間体験こそ、茶屋街カフェの真骨頂です。