人間をやめ、吸血鬼となり、100年の時を経て海底から復活を遂げる。ディオの野望は『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』へと受け継がれ、作品全体を貫く巨大な軸となった。彼の存在は単なる怪物を超え、独特の美学を持った悪のカリスマとして昇華されていく。
荒木飛呂彦が描くダークファンタジーの真骨頂は、悪役にも揺るぎない信念と生々しい人間性が同居している点にある。恐怖で他者を支配しながらも、ジョースター家の血統に対して執着とある種の敬意を抱き続ける姿。その原点こそが、あの青臭くも鮮烈な宣戦布告だったのだ。