「新弾の拡張パックを1ボックス確保するだけで、倍率50倍から100倍超えなんて今や日常茶飯事ですよ」。秋葉原で老舗カードショップを営む店主は、苦笑いを浮かべながらそう明かす。2026年のポケカ市場を圧迫しているのは、純粋なファンの増加だけではない。海外市場での需要再燃と、高度化したAI自動応募ツールの存在が、需給のバランスを根本から崩しているのだ。
さらに見逃せないのが、「ポケカ投資」という名目で参入してくる非ゲーマー層の存在だ。かつて子供たちの玩具だったトレーディングカードは、いまや金や暗号資産と並ぶ実物資産のような扱いを受ける場面すらある。結果として、純粋にデッキを組んで戦いたいプレイヤーや親世代が、圧倒的な母数の巨大な抽選戦争に巻き込まれる歪な構造が固定化してしまった。