「まさか開場30分で姿を消すなんて……」
ショップ出口でそう溜息をついたのは、千葉県から訪れた30代の女性だ。彼女の視線の先にあったのは、巡回展最大の目玉とされる「50周年アニバーサリーマスコット」。歴代の代表的なコスチュームを纏った限定ぬいぐるみシリーズだ。
特に、1970年代の初代デザインを再現したプチマスコットは、入荷と同時に人だかりができ、瞬く間に棚が空になった。スタッフが補給に追われるものの、飛ぶように売れていく。現地での混乱を避けるため、一回あたりの会計における購入制限が設けられているにもかかわらず、その勢いは止まらない。まさに争奪戦だ。