熊本の温泉文化は今、大きな変革期を迎えている。熊本市の大西一史市長をはじめとする行政や地域企業が一体となり、熊本温泉復興・活性化プロジェクトが力強く推進されている。震災からの復興を経て、温浴施設は単なるレジャーではなく、人々の心と体を癒やし、地域コミュニティを繋ぐ重要拠点として再評価されているのだ。
こうした機運を後押ししたのが、熊本出身の放送作家・小山薫堂氏が提唱し映画『湯道』でも描かれた「感謝と敬意をもって湯に浸かる」という姿勢である。熊本県観光連盟が展開する周遊キャンペーンとも連動し、温浴・スパリゾート産業全体が新たな熱を帯びている。温かい湯に感謝し、一期一会の時間を大切にする文化が、この施設の細部にも確かに息づいている。