ロドトルラ自体が持つ毒性は比較的弱く、健康な成人が触れただけですぐに重篤な疾患を引き起こす可能性は高くありません。しかし、免疫力が低下している高齢者や乳幼児がいる家庭では、皮膚炎やアレルギー症状の引き金になるケースがあり、決して油断は禁物です。
それ以上に警戒すべきなのが、黒カビを呼び寄せる温床になるという点です。ロドトルラが形成したバイオフィルム(ぬめりの膜)や菌の死骸は、より有害で建材を傷める黒カビ(クラドスポリウムなど)にとって格好の栄養源となります。赤カビを「害が少ないから」と放置することは、浴室全体に根深い黒カビを招き入れる下地を作っていることと同義です。