医療機関での治療において、第一選択となるのは抗真菌外用薬(ケトコナゾール=製品名:ニゾラール軟膏・ローションなど)です。原因菌であるマラセチアの増殖を直接抑えることで、根本的な炎症鎮静を図ります。
炎症やかゆみが激しい初期段階では、短期間(数日〜1週間程度)に限りマイルドクラスの「ステロイド外用薬」が併用されることもあります。しかし、ここに大きな落とし穴が存在します。
ステロイドは一時的に赤みを劇的に抑えますが、局所の免疫力を下げるため、連用するとマラセチア菌がさらに増殖しやすくなります。長期間塗り続けると、皮膚が薄くなり毛細血管が拡張する「ステロイド酒さ様皮膚炎」へと移行し、薬を止めた途端に激しいリバウンドを起こすケースも珍しくありません。自己判断で手持ちのステロイドを塗り続ける行為は絶対に避けてください。
なお、2026年現在の皮膚科診療では、過敏になった肌に対して刺激の少ないプロトピック軟膏(タクロリムス)の適応外使用や、抗炎症作用を持つ非ステロイド系外用薬を組み合わせた、肌への負担を最小限に抑える段階的コントロールが主流となっています。