「一発屋の集まり」や「メディアが作った一次的なブーム」という冷ややかな評価を跳ね返し、彼らが切り開いた道は予想以上に深かった。かつて一世を風靡したグループでの一括り露出が落ち着いた現在、繰り広げられているのは単なる淘汰の物語ではない。過酷な市場で生き残るための、極めて高度な戦略的シフトだ。
テレビの枠組みだけに依存せず、自らのメディアを構築した者たちが台頭する一方で、古典的な演芸の場へと回帰して自らを磨き直す動きもある。お笑い界を取り巻く環境は激変しており、かつての成功体験に固執する者は容赦なく舞台から姿を消す。残った者たちが示しているのは、ブームの終焉ではなく、多様化した「個の生存戦略」の確立に他ならない。