日本のゴルフ場に多い高麗芝(コーライ)や、ベント芝でも日当たりの強いコースでは、「芝目」がボールの転がりに強烈な影響を与えます。芝目の影響を無視して傾斜だけで打つと、どんなに完璧なストロークでもカップインは望めません。
芝目には、葉が進行方向に向かって倒れている「順目(ボールが速く転がり、曲がりやすい)」と、逆立って向かってきている「逆目(ボールが重く減速し、曲がりにくい)」が存在します。これらを素早く見極めるポイントは以下の3点です。
1. グリーンの色の輝き(明暗)
順目の方向からグリーンを見ると、太陽光が葉の表面で反射して白っぽく明るい黄緑色に見えます。逆に、逆目の方向から見ると、葉の影が見えるため濃い深緑色に見えます。遠くから見て色が薄い方に向かって芝が生えています。
2. カップの切り口(カップエッジ)の状態
カップの縁を真上から観察すると、芝が順目に沿って伸びている側は縁が綺麗に丸く見えますが、逆目側の縁は芝の根や土が露出してボサボサと崩れたように見えます。「綺麗に見える側から崩れている側へ」芝目が流れていると判断できます。
3. 地形と水系・日照条件
芝は「日当たりの良い南側」や「水が流れる低い方向(池や谷)」、あるいは「富士山などの名峰から吹き下ろす風の方向」に向かって伸びる性質があります。コース特有の地理的条件を頭に入れておくと、目視の判断を裏付ける強力な武器になります。