日本の体験型エンタメシーンを牽引し続けてきた株式会社SCRAPとその創業者・加藤隆生氏の存在抜きに、この熱狂は語れない。謎解きを単なるクイズから「参加者が主人公となる物語体験」へと昇華させたアプローチは、秋葉原という街の文脈と鮮やかに共鳴した。
近年、この分野における体験型謎解きゲームは大きな進化を遂げている。ただ謎を解くだけのパズル要素を超え、空間設計、音響、役者の演技が一体となった複合エンターテインメントへと変貌。加藤氏らが提唱してきた「物語を生きる」感覚が、秋葉原の街全体を舞台にしたスケール感で具現化されているのだ。