そもそも、なぜウルトラヒーローはこれほどまでに折り紙と親和性が高いのか。その背景には、神様と称された円谷英二が築き上げた日本の特撮映像産業における「ミニチュア造形へのこだわり」が存在する。カメラのレンズ越しにどう立体として映えるか、光と影の彫刻としてどう成立させるかという視点だ。
着ぐるみという立体造形物を、一枚の平面の紙へと逆算して還元するプロセス。それは円谷英二が特撮現場で追求した「本物に見せるための工夫」と驚くほど似通っている。特撮スタジオのミニチュアセットを組み立てるような感覚で折り進めるからこそ、完成したモデルには独特の存在感が宿るのだ。