今年のボディケア市場を象徴するキーワードが「ファイン・フレグランス発想」だ。従来の合成香料による分かりやすいシトラスやシンプルなフローラル一辺倒の時代は終わりを告げた。現在市場で熱い支持を集めているのは、トップノートからミドル、ラストノートへと時間経過とともに表情を優雅に変えていく複雑な香調である。
深みのあるサンダルウッドやウード、スモーキーなレザーノート、さらにはみずみずしい塩気を含んだシーソルトなど、かつては高価格帯のニッチフレグランスでしか見られなかった香調が、日常使いのボディソープへと贅沢に落とし込まれている。自分の体温と混ざり合うことで世界に一つだけの「肌香(スキンフレグランス)」へと変化する体験が、本物志向の消費者を惹きつけてやまない。