梅湯の効果を語る上で欠かせないのが、梅干しを加熱した際に生まれる特有の成分「ムメフラール」の存在だ。生の梅や通常の梅干しには存在せず、梅干しに含まれる糖とクエン酸が加熱反応(メイラード反応)を起こすことで初めて生成される貴重な機能性成分である。
ムメフラールには、赤血球の変形能を高めて血液の粘度を下げ、血流をスムーズにする驚くべき働きがある。毛細血管のすみずみまでサラサラな血液が巡るようになるため、頑固な冷え性や肩こり、むくみの解消に対して通常の白湯を遥かに超える即効性を発揮する。フライパンやトースターで軽く焦げ目がつくまで熱した「焼き梅干し」を使った梅湯が推奨されるのは、このムメフラールを効率的に摂取できるからだ。