【東大研究で判明】満月と地震に関係はある?科学データが明かす衝撃の真相

【東大研究で判明】満月と地震に関係はある?科学データが明かす衝撃の真相

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長年にわたり、地震学界において「月の満ち欠けと地震の発生」は懐疑的な目で見られてきました。地球全体ではマグニチュード1〜3程度の微小地震が毎日無数に発生しており、それら全体と月の位置を比較しても、有意な相関は見出せなかったためです。しかし、その定説に風穴を開けたのが、東京大学大学院理学系研究科の井出哲教授らによる研究チームが2016年に英科学誌『Nature Geoscience』に発表した画期的な論文でした。

研究チームは、過去20年間に世界中で発生したM5.5以上の大地震(1万件以上)のデータと、発生地点における月の引力(潮汐応力)の大きさを緻密に解析。その結果、マグニチュードが比較的小さな地震では相関が見られないものの、M8.0を超える超巨大地震に限定すると、潮汐応力がピークを迎える時期(満月や新月の前後の大潮の時期)に発生確率が統計的に跳ね上がるという衝撃的な事実を突き止めました。

歴史的な被害をもたらした2004年のスマトラ沖地震(M9.1)や、2010年のチリ地震(M8.8)、そして2011年の東日本大震災(M9.0)は、いずれも断層にかかる潮汐応力が極めて高まったタイミングで破壊が急速に進行した事例として論文内でも言及されています。「満月と地震の相関は単なるオカルトではない」という事実は、現代の地球物理学において客観的データに裏打ちされた科学的テーマとして認識されています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。