長野拓造氏のキャリアを振り返ると、日本のエンターテインメント史に残るヒット作の数々と常に隣り合わせであったことが分かります。
専門学校を卒業後、ゲーム開発会社レベルファイブに入社。入社当初から卓越したデッサン力と、老若男女に愛される親しみやすい絵柄が高く評価されていました。氏の才能が一気に開花したのが、2007年に第1作が発売されたナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー『レイトン教授と不思議な町』です。バンド・デシネ(フランスやベルギーの漫画)を彷彿とさせる独特の線のタッチと陰影表現を取り入れ、大人の知的好奇心を刺激する上質なビジュアルスタイルを確立しました。
その後、熱血サッカーRPG『イナズマイレブン』シリーズでは数百人規模に及ぶ個性豊かな少年少女たちをデザインし、続く『妖怪ウォッチ』では日本中に社会現象を巻き起こすキャラクター群を創出。名実ともに日本を代表するトップデザイナーとしての地位を不動のものとしました。