近年の24時間テレビマラソンネットの評判を分析すると、かつてのような無条件の感動と称賛ばかりではない実態が浮き彫りになります。SNS上の投稿を抽出・分類すると、主に以下のような二極化が見られます。
- ポジティブ層の評価:「極限状態で前を向くタレントの姿に本気で励まされた」「自分も明日から頑張ろうという活力が湧く」といった、共感と自己肯定感の獲得。
- ネガティブ層の批判:「危険な猛暑の中で走らせるのは前時代的なハラスメント」「障がい者支援と長距離走の因果関係が不明確」「過酷さを消費する感動ポルノではないか」という倫理的懸念。
こうした世論の変化を制作現場も決して無視しているわけではありません。近年では、日中の危険な酷暑時間帯を避けるために屋内スタジアムのトラックを周回するコース設計を取り入れたり、夜間や早朝に距離を稼ぐタイムスケジュールへの変更が試みられています。「無理やり倒れそうになりながら走る姿」を見せる演出から、「万全の科学的管理のもとで元気に走り切る姿」を見せる方向へと、演出トーンの静かなパラダイムシフトが起きています。