交流戦の歴史を語る上で欠かせないのが、リーグ全体の威信を懸けた交流戦 パ・リーグ セ・リーグ 勝ち越し争いです。2005年の創設以降、長らくパ・リーグが圧倒的な強さを誇り、「人気のセ、実力のパ」というフレーズが球界の定説となっていました。
実際、これまでの交流戦 通算対戦成績を俯瞰すると、パ・リーグが通算勝ち越し回数で大きく先行しています。セ・パ交流戦 歴代優勝チームの顔ぶれを見ても、福岡ソフトバンクホークスやオリックス・バファローズ、千葉ロッテマリーンズといったパの強豪がタイトルを独占した時代が長く続きました。
しかし、近年のドラフト戦略やデータ解析インフラ(トラックマンやホークアイ等)の普及によって、リーグ間の実力格差は年を追うごとに解消されつつあります。投手の球速アベレージ向上や打撃フォームの科学的アプローチが両リーグで均質化した結果、近年はセ・リーグ勢の優勝や勝ち越しも頻発。2026年現在では、従来の「力勝負のパ、緻密なセ」という単純な二元論は崩壊し、相手のスキを突くスモールボールと長打力をいかにハイブリッドに運用できるかという、純粋な現代野球の完成度争いへと変貌を遂げています。