東京都教育委員会が指定する進学指導重点校のなかでも、東京都立戸山高等学校の進学実績は際立った進化を遂げています。長らく「東大合格者数で日比谷や西を追う存在」と目されてきた同校ですが、現在の合格実績の内実を子細に分析すると、明確に異なる独自の強みが見えてきます。それは、国公立大学への高い現役進学率と、全国の公立高校でも類を見ない医学部医学科合格実績の厚みです。
東京大学をはじめ、京都大学、一橋大学、東京工業大学(現・東京科学大学)といった最難関国立大学群に対して毎年多数の合格者を輩出。特筆すべきは、国公立・私立を合わせた医学部医学科への進学者数です。かつては私立中高一貫校の独壇場とされてきた東大理科三類を含む最難関医学部ルートにおいて、戸山高校の東大医学部合格者数や難関国公立大医学部への合格実績は、都立高校の新たな金字塔として教育業界に衝撃を与え続けています。
この進学実績の急伸を支えているのが、2016年度に本格始動した「チーム・メディカル(TM)」の取り組みです。単なる受験テクニックの詰め込みではなく、最先端の医療現場見学、現役医師や研究者を招いた特別講義、医療倫理を深く掘り下げるディスカッションなどを早期から実施。生徒自身の「医師として社会にどう貢献するか」という高い職業意識と志望動機を醸成し、過酷な医学部受験を突破するための強固な学習動機を生み出しています。