新世界市場の現在と屋台街の全貌!奇跡の再生と食べ歩きガイド

新世界市場の現在と屋台街の全貌!奇跡の再生と食べ歩きガイド

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新世界市場のルーツは大正初期、1915年前後に開設された公設市場にまで遡ります。戦後の高度経済成長期には、鮮魚、青果、精肉、日配品などを扱う地域の台所として、身動きが取れないほどの人出で賑わっていました。しかし平成に入ると、大型スーパーの台頭や店主の高齢化、後継者不足が重なり、約8割の店舗がシャッターを下ろす「限界商店街」へと転落します。

転機が訪れたのは2012年です。商店街の有志と大手広告代理店・電通関西支社の若手クリエイターがタッグを組み、「新世界市場ポスター展」を企画。「ウソついてまで売る気はない」「暇やから、ポスター見に来て」といった自虐的かつ人情味あふれるキャッチコピーがSNSや地上波メディアで爆発的に拡散され、グッドデザイン賞金賞を受賞するなど全国的な脚光を浴びました。

このポスター展の成功を一過性の花火で終わらせず、若手アーティスト主導の前衛的カルチャーイベント「セルフ祭」や、週末の蚤の市・ナイトマーケットとして親しまれた「Wマーケット」など、実験的な取り組みを次々と展開。空間の価値を再定義し続けた結果、空き店舗を活用した「新世界市場屋台街」の常設へと結実し、シャッター街再生の全国屈指の成功モデルとして確固たる地位を築きました。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。