世間からは「ミスターの完璧な良妻賢母」として見られていた亜希子夫人ですが、実際に家庭内で接していた子供たちの目にはどのように映っていたのでしょうか。長男の長嶋一茂氏や次女の長嶋三奈氏が自著やテレビの特別番組などで明かしたエピソードからは、深い慈愛と同時に、極めて芯の強い女性像が浮かび上がります。
長嶋一茂氏は、メディアや手記の中で母親についてこう語っています。
「お袋はただ優しいだけの人ではなかった。父が野球一筋で家の外にいる分、家庭内の規律や礼儀作法に関しては非常に厳格だった。しかし、自分がパニック障害や挫折に苦しんでいた時期、深夜まで話を聞き、どんな時でも絶対的な味方でいてくれたのは母だった」
また、スポーツキャスターとして独立した道を切り拓いた長嶋三奈氏も、母・亜希子さんへの感謝を公の場で度々口にしています。三奈氏によると、亜希子夫人は「女性であっても経済的・精神的に自立し、自分の言葉で社会と対峙しなさい」と常に背中を押し続けたといいます。良家のお嬢様育ちでありながら、過保護に甘やかすことなく、子供一人ひとりの個性を尊重して自立を促す教育方針を貫いていました。
SNSやネット掲示板上でも、「一茂さんがテレビで母への想いを語る時の表情から、どれほど大きな存在だったかが伝わる」「昭和の偉大な男をコントロールし家庭を守り抜いた本物のゴッドマザー」といった共感と敬意の声が絶えません。