この分野で熾烈な開発レースを繰り広げているのが、業界を牽引する二大巨頭、コクヨ株式会社とプラス株式会社だ。両社はユーザーの潜在的な不満を汲み取り、全く異なるアプローチで革新的な製品を世に送り出している。
コクヨ株式会社は、機構の根本的な見直しによって「軽く開ける」操作性を極限まで追求。力の弱い女性や長時間の書類整理を行うオフィスワーカーから絶大な支持を得ている。一方のプラス株式会社は、ハンドル部分の形状を工夫し、書類をめくる際に邪魔にならないフラットな構造や、指への負担を軽減するユニバーサルデザインで対抗する。老舗文具メーカー同士のプライドをかけたアイデアの応酬が、市場全体の質を一段上のレベルへと引き上げているのだ。