2004年のブランド誕生時、画面に鮮烈な印象を残したのは宮沢りえと本木雅弘の二人だった。京都の老舗茶舗「福寿園」の茶葉を使用したプレミアムな緑茶飲料というコンセプトを伝えるため、CMディレクターは極上の時代劇映画を思わせる映像空間を構築した。職人気質の夫・伊右衛門を支える妻・お静を演じた宮沢りえの佇まいは、凛とした美しさと深い愛情に満ちていた。
撮影現場では、畳の縁の踏み方から着物の袖の扱い、茶を点てる細かな手元に至るまで厳密な所作指導が行われたという。本木雅弘の妥協なき演技アプローチと、宮沢りえの豊かな表現力が生み出す空気感。これこそが、サントリーホールディングスが目指した最高峰の日本茶ブランドの象徴であった。