ボーグスを巡っては、インターネット上で長年語り継がれているいくつかの有名な噂が存在します。一次情報や本人の証言をもとにその真相を検証します。
まず「マグジー・ボーグスはダンクができたのか?」という疑問です。練習中に305cmのリングへボールを叩き込めたという逸話は複数証言されていますが、本人は後年のメディアインタビューで「ボールを片手でしっかり掴めないサイズの手だったため、公式戦でダンクを試みる実用性はなかった。レイアップの方が確実だった」と率直に明かしています。リングを掴む跳躍力はあったものの、試合でダンクを披露した公式記録はありません。
もう一つの有名な都市伝説が、1995年のプレーオフにおけるマイケル・ジョーダンによるトラッシュトーク疑惑です。「シュートしてみろ、小人(Shoot it, you f*ing midget)」とジョーダンに罵倒され、シュートを外したボーグスのキャリアがそこから狂ったという話が広く拡散されました。しかし、この噂についてボーグス本人は米ポッドキャスト番組などで「全くのナンセンス。マイケルがそんな言葉で私のキャリアを台無しにした事実などない」と明確に否定しています。過酷なボルチモアのストリートで育った彼が、敵の言葉程度で調子を崩すはずがないという確固たるプライドが示されています。
なお、ジョーダンとはコート外での親交も深く、1996年公開の世界的大ヒット映画『スペース・ジャム』では、能力を奪われるNBAスター選手の一人としてチャールズ・バークレーやパトリック・ユーイングらと共演し、世界的な知名度を確固たるものにしました。