今なお多くのファンの脳裏に焼き付いているのが、2015年11月24日に生放送された日本テレビ系音楽特番『ベストアーティスト2015』での出来事です。グループの歌唱前、突然マイクを握った田口淳之介は、2016年春の契約満了をもってKAT-TUNを脱退し、ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)を退所することを発表しました。生放送中の発表という前代未聞のシチュエーションに、会場だけでなく全国の視聴者が騒然となりました。
当時、脱退の理由について本人は「30歳を目前にして、これからの自分の人生の歩み方を考えた結果」と説明しました。デビュー10周年という節目を翌年に控えていた時期だっただけに、メンバー間でも激しい議論が交わされたことが明かされています。残るメンバーである亀梨和也、中丸雄一、上田竜也は苦渋の表情を浮かべながらもグループの継続を決断し、その後「充電期間」へと突入することになりました。
真相の背景には、グループ活動における方向性の違いや、アイドルという枠組みを超えて自分の表現を追求したいという独立志向に加え、後述する小嶺麗奈との将来を見据えた私生活の選択があったと報じられています。グループの看板を背負い続ける重圧と、一人の人間としての生き方の間で葛藤した末の、大きな決断でした。