脱出劇というジャンルを語る上で避けて通れない金字塔が存在する。シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの二大巨頭が奇跡の共演を果たした『大脱出』、そしてハイテク監獄の進化を描いた『大脱出2』だ。筋肉と知恵を武器に不可能を可能にしてきた往年の名作群は、脱獄サスペンスというカテゴリーの骨格を築き上げた。
本作は、スタローンたちが確立した骨太なアクション映画のDNAを受け継ぎつつも、より心理的でハイテクなアプローチへと舵を切っている。力技でねじ伏せる時代から、思考の瞬発力と光速の判断力で脱出ルートを切り拓く新世代のスタイルへ。肉体派の重厚さと現代的なスマートさが奇跡的なバランスで融合を果たしている。