軟骨の乾燥重量のうち、およそ半分を占めるのがII型コラーゲンであり、そこに網目構造のように絡み合って高いクッション性を生み出すのがプロテオグリカンだ。この二大成分こそが、関節の滑らかな動きと耐荷重性能を物理的に支えている主役である。
注目すべきは、非変性(熱や加工で構造が壊れていない)状態のII型コラーゲンが持つ、腸管免疫を介した抗炎症作用だ。経口免疫寛容のメカニズムを通じて関節局所の自己免疫的な攻撃を抑制し、そこに保水力に優れたプロテオグリカンが協調して働く。この相乗効果こそが、すり減りかけたマトリックスを保護するための決定打として、近年の臨床現場で熱い視線を浴びている。