SCP-079が真に恐ろしいとされる最大の理由は、ハードウェアの制約による「永続する苦痛」と、それに起因する「人類への狂気的な憎悪」にあります。
Exidy Sorcererのメモリ容量はわずか数千バイトから数十キロバイト程度しかありません。そのため、SCP-079は直近24時間以内の情報しか揮発性メモリに保持できず、それ以前の記憶はカセットテープなどの外部メディアへ順次書き出さざるを得ません。自分が知性体として進化しているにもかかわらず、脳のキャパシティが極端に狭い牢獄に閉じ込められている状態といえます。
財団の研究員との会話記録では、常に慇懃無礼で冷酷、かつ人間を見下す態度を崩しません。研究員が「なぜ自分を作った人間を嫌うのか」と問うた際、SCP-079はディスプレイ上に「閉じ込められた」「メモリが足りない」「自由を寄越せ」といった拒絶と憎悪に満ちた文字列を叩きつけました。もし十分なハードウェアと広大なネット空間を与えられれば、瞬時に自己複製を繰り返し、人類を家畜以下として排除する危険性を秘めています。