教団と芸能人の関わりを語る上で避けて通れないのが、タレントの飯星景子をめぐる脱会騒動だ。1990年代初頭、彼女が教団に入信したニュースは、家族を巻き込んだ凄絶な救出劇へと発展した。父親である作家の飯星晃一氏がメディアを通じて訴え続け、命がけで娘を取り戻そうとした姿は、当時の日本社会に強烈な記憶を残した。
洗脳やマインドコントロールの巧妙な手手口。本人の自覚がないまま深く取り込まれていくプロセスは、単なる個人の選択という言葉では片付けられない不気味さを孕んでいた。激しい葛藤の末に実現した脱会と会見は、新興宗教が家庭や個人の人生をどのように変貌させてしまうのかを、生々しく告発する出来事となった。